最近、女性向けのお洒落指南本が数多く出ています。その大半がスタイリストの私物やスタイリングをさらっと紹介してポエムを添える、まるで読モ本みたいなクオリティ。
手軽でかわいいと言えば聞こえはいいですが、本棚に残らないであろう本ばかり量産され、ファッション書籍までファストファッションのようになってしまったのではないかと感じています。ムックも似たようなスナップ本が次から次へと発売され力作が減った印象です。
モダンブルーで冬のプレセール開催中

そろそろ年末・年始に向けプレセールラッシュが始まりますが、 モダンブルーはすでに冬のプレセール開催中。PT01のウールフランネル パンツなんかもセールにかかっており34,650円→19,800円です。 汎用性の高いグレーのスラックスでサイズも揃っており、 今からのシーズンに活躍するアイテムなのでお買い得だと思います。 型落ちではなく今期のパンツです。
【リンク】モダンブルー
男性のお洒落を「K値」で指南『大人のための私服の教科書』
![]() | 大人のための私服の教科書 久保田卓也 飛鳥新社 2013-11-16 売り上げランキング : 4832 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「キュッ・ドーン!」の法則
・色のメリハリ「スッ・スッ・バーン!」
・無地柄のメリハリ「ムジッ・ムジッ・ガラッ!」
・シルエットのメリハリ「キュッ・ドーン!」
・値段のメリハリ「ヤスッ!ヤスッ!タカッ!
・ブランドのメリハリ「ユニッ・クロッ・ヴィトン!」
これは本当に大人向けのお洒落指南書?著者はジョジョのファン?どう突っ込めば良いのでしょうか(笑) 特にオチの「ユニッ・クロッ・ヴィトン!」はAAがつけばネットでテンプレになりそうな 香ばしさを放っておりますが、終始このような調子で著者オリジナルのお洒落理論が展開されるのが 本書『大人のための私服の教科書』です。表紙は他の大人向けのお洒落指南本のように硬派。 しかし中身はネタ色が強く軟派です。良く言えばカジュアルで読みやすい一冊。
著者はパーソナルスタイリスト、ファッションプロデューサー、ファッション専門学校の講師として 活躍されている久保田卓也氏(フランソワ久保田)。本書はその講義をテキスト化したもので、 コギメン(小奇麗なメンズ)を目指すというもの。
特徴としては、いわゆる「センス」を「K値」という数値に置き換え、 足し算と割り算でお洒落に必要なバランスをはじき出すという斬新な手法を取っています。
ヴィンテージの魅力を知りたいなら『VINTAGE MENSWEAR』を読んでみては
![]() | ヴィンテージ・メンズウェア (SPACE SHOWER BOOks) ジョシュ・シムズ ダグラス・ガン ロイ・ラケット 田代 文(たしろ あや) スペースシャワーネットワーク 2013-09-28 売り上げランキング : 12485 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
世界トップクラスのヴィンテージショップ「The Vintage Showroom」のコレクションの うち150点を集めて紹介しているのが本書『VINTAGE MENSWEAR』です。ロンドンに拠点を置くショップだけに、 バブアー、バーバリー、グレンフェルなどイギリスのブランドが多く収録されています。
チャックテイラー(コンバース)、リバースウィーブ(チャンピオン)、 アイリッシュセッター(レッドウィング)、イーストウエストのレザージャケット (ハイブランドが元ネタによく使う)などファッション誌でよく見るヴィンテージの常連は登場せず、 ヴィンテージの象徴的存在リーバイス501すら出てきません。 変わったところだと、日本の野良着や軍服も収録されており、 Lightning系(えい出版)のヴィンテージ本とは一線を画すセレクトになっています。
コンテンツはスポーツウェア、ワークウェア、ミリタリーウェアの3つのセクションに分けられており、 これは「The Vintage Showroom」のオーナーがファッション性より機能性を追求した、 技巧的・デザイン的に意味のあるものを収集しているため。 特にミリタリーが充実しており、こちらもM65、M51、ジャーマントレーナーなどのベタなところではなく、 山岳救助隊のような機能的に見所があるアイテムを多くセレクトしています。
スニーカーは茶色が一番人気、『FINEBOYS 靴 Vol.1』調べ
![]() | FINEBOYS靴 vol.1 (HINODE MOOK 24) 日之出出版 2013-09-19 売り上げランキング : 41483 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
大学生のファッション指南雑誌FINEBOYSから靴の履きこなし方をフィーチャーしたムックが登場。 脱オタ指南本の靴編という内容で、今どんな靴をどう履くかという視点でまとめられています。 靴のムックはそのスペックを中心としたカタログみたいな本が多く、 スナップ、女性ウケ、コーディネートの組み方などで構成されている本書は ありそうでなかった一冊だと思います。
見所は「第一回”シューズ総選挙”はじまる」のコーナー。 FINEBOYS本誌でよくやっている企画の靴バージョンで、 40ブランド161足をスタッフがセレクトし、街頭調査で500人以上の お洒落な人たちに投票してもらうというガチ選挙です。
ブランド名や価格を一切伏せて、単純に見た目だけで投票してもらい、 その結果を総合部門、スニーカー部門、革靴部門、ブーツ部門の4カテゴリーで発表しているのですが、 これが意外な結果で自分の感性のズレを思い知らされました。

総合1位のモデルがこのニューバランスMRL996AB。ニューバランス人気ここにあり! という結果でしょうか。ランキングを見る前から、おそらく、 ニューバランス576、996、1300あたりだと予想はしていましたが、 その色目に驚きました。グレーやネイビーではなく茶色。 しかもスエード、メッシュのコンビ、白が差し色になっているとはいえ アッパーもNも茶色一色。これは渋い。渋すぎる。そう思いませんか?
しかし、「女子は男子の足元、けっこうちぇっくしてる!」のページを読みますと、 こんな結果が出ているのですね。
Q 何色のスニーカーが好き?
茶色38%、白32%、青21%、その他9%
「さわやかな白」と「優しげな茶色は間違いない」ということで白・ 茶色がダントツ人気。
90年代人気の影響もありポップでカラフルなスニーカーや総柄のスケートシューズが増えている昨今。 茶色、白、黒一色はおじさんが履くウォーキングシューズのイメージが強いのですが (こんなことを言うと怒られそうですけど)、男女ともに今は茶色が一番支持を集めているようです。 秋という季節柄というのもあるかとは思いますけども。