スーパーってそっち！？「スーパーガール」の衝撃Popteen8月号

Popteen (ポップティーン) 2014年 08月号 [雑誌] 角川春樹事務所 2014-07-01 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

　2008年からギャルを引っ張ってきたくみっきーこと舟山久美子さんが10月号での卒業を発表。 カリスマが卒業しギャル雑誌も次々と休刊。いよいよギャルの終焉が見えてきたのか、 8月号では「Popteen GAL進化論」と題し、90年代から2014年までのギャルの歴史を走馬灯のようにプレイバック。 その上で「化石GALは予選落ち！！」と今時のギャルを、マインド、ファッション、 ヘアスタイルからレポートしているのですが、残念ながら特に新しい点は見られず。 むしろ進化しているというよりギャルのスタイルが多様化しすぎており、 ギャルのアイデンティティの危機すら感じました。

　ただ、8月号にはそこではなく他に注目すべき点がありまして、 いかに安く可愛くできるかが勝負という「スーパーガール」なるものが登場したのです。

　この「スーパーガール」。ハイパー、ウルトラ、エクストリーム、アルティメットと いった類の言葉ではありません。もちろんスーパーマンの従妹でもなければ、 呼び出せどいつもオーディションの日でもありません。 では何かというと、あのスーパー、皆さんのご近所にもあるスーパーマーケットのことなのです。




　「スーパーガール」が出てくるのは特集「地元でおしゃれSTYLE45」のページ。 Popteenでは地元系SHOPがアツイと「イオニスト」「ららぽーたー」 「スーパーガール」の3つのスタイルを紹介しています。

　「イオニスト」や「ららぽーたー」の細かい条件や地元系SHOPが アツイ理由などは特集を読んでほしいとして、各々を簡単に説明すると下記の通り。

・イオニスト⇒地元で浮かない元気カジュアル
・ららぽーたー⇒地元で目立てる大人レディ
・スーパーガール⇒掘り出し物で安可愛を極めし者

　 「イオニスト」と「ららぽーたー」はWWD5月19日号でも出てきた言葉ですが、 「スーパーガール」はPopteen8月号が初出ではないでしょうか。 誌面ではイオン、ダイエー、イトーヨーカドー、SEIYU、 コルモピアの服を使ってお洒落を楽しんでいます。


　この「スーパーガール」が流行るのか。皆さんどう思いますか？ ファッション誌にスーパーの名前が出てくるだけで衝撃なのですが、 益若つばささんが火付け役となって、おばさん向けと若者に見向きもされなかった しまむら（しまラー）を流行らせた前例がギャルにはあります。

　加えて、盛りヘア、ガングロ、厚底ブーツ、ネイル、デコ電などギャルは何かを極端に尖らせて新しいファッションスタイルを生み出してきました。そう考えると、安くて可愛い（ついでに身近）をとことん追求した「スーパーガール」から何か新しいスタイルが生まれるのもありえない話ではないと思うのです。

　ギャルのファッションは2010年の渋原MIXから止まっており、 それ以降大きなブームはきていません。オタク文化MIX、清楚化、 ネオGAL台頭などありましたが、どれもギャル文化復活の決定打にはなっておらず、特に2014年は新しいスタイルが何も見られない状況です。

　渋谷は健全化され、原宿、新宿（アゲ嬢）、秋葉原（2次元）はすでにMIXして使った。ネットのギャルブログブームは芸能人のステマ騒動で勢いが落ちた。憧れを煽る時代でもないので（共有・共感の時代）、どちらかといえば、地方（地元）のギャルとSCの方に可能性を感じるんですよね。

　この「スーパーガール」が復活の狼煙となり、彼女たちが「スーパーギャル」になるかもしれませんし、「スーパーギャルR」「スーパーギャルS」「スーパーギャルSuperS」「スーパーギャルCrystal」とエスカレーションしていくのかもしれませんが（ねーよ）、とりあえず、ギャル誌にスーパーの名前が出てきたことは 見逃せない点だと思います。

Comments

[Ｎａｋｉｙｕ]

はじめまして。
アイコンとなるべきモデルや芸能人が出てこないと爆発的流行は難しいのではないでしょうかね…。
いつの時代もヒーロー（ヒロイン）を求めているものですね( ´ω｀)

セレブファッションの地方版みたいなものかな？

ファストファッションといいこれといい、ファッションの否定につながっていきそうな気がする