古着文化は終わりに向かっているのか?

CHOKi CHOKi (チョキチョキ) 2013年 11月号 [雑誌]CHOKi CHOKi (チョキチョキ) 2013年 11月号 [雑誌]

内外出版社 2013-09-24
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 chokichoki11月号が「古着読本2013」という別冊まで作り古着をフィーチャーしていますが、 そこで気になったのが「読者の古着事情教えます!」のこの項目。

Q 年代やデザインとブランドネームどちらを重視する?

⇒年代やデザイン45%、ブランドネーム55%

ブランドの勢いが高まってきている!

ヴィンテージ物が流行っていた時代からは想像できない結果に。 最近はブランド物を安く買えるリユースショップも人気だからね!

 「古着」という言葉は主に2つの意味を含んでいます。1つが年代の古い服「オールド」と呼ばれるモノ。 もう1つが単に着古した服「ユーズド」と呼ばれるモノです。 そしてオールドの中で価値があるものをヴィンテージと言い、 ユーズドの中で近年人気なのがブランド古着(ハイブランドの古着)です。

 このchokichokiの「年代やデザインとブランドネームどちらを重視する?」という項目は、 「あなたにとって古着はオールドですか?それともユーズドですか?」という問いとも見ることができ、 今時の若者にとって「古着≒ユーズド」になりつつあることを意味しています。 言い換えるなら、歴史的背景やアメリカンカルチャーに想いを馳せる昔ながらの 古着文化が終わりに近づいているのかもしれません。


 古着屋巡りをしても、昔ながらの古着屋が減り、リメイク、オリジナル、ブランド古着を 置くショップが増えました。若者が行く古着屋として一番に名前が挙がるのはシカゴ、 サンタモニカ、ハンジロー(オリジナルに力を入れだした)、デプト(既に全店閉店)ではなく、 おそらく今はウィゴーやスピンズあたりでしょう。時代は変わったなと感じています。 今はユニクロや無印を置いている古着屋すらあります。みなさんご存知でしたか?

バリューブランドが定着して、安く機能的なアイテムが広く手に入るようになった一方で、 「みんなと同じはイヤだ」というマインドが動き始めました。 誰ともカブらない、そのひとつの方法として古着がクローズアップされてきているのです。

過去にあった、ヴィンテージに傾倒したり、安く使えるアイテムを活用するという 古着ブームとは違います。気に入ったものならビンテージもレギュラーも関係ない。 歴史に興味がないわけではないけど、それより自分に合うものを、より自分らしいものを求める。 自分なりのこだわりがあれば、合わせかたも自在でバリエーション豊か。 古着MIXの次なるストリームがやってきているのです「古着読本2013の冒頭コラムから抜粋」

 渋さ(アジ)や歴史・ディテールの背景(ロマン)を身に纏う古着から 自分らしさを引き出すパーツとしての古着が主流になっていくのかと これを読み思いました。

 デザイナーの哲学・思想、ブランドのラグジュアリーな世界観を身に纏う。 このように主張する若者はそんなにいませんよね?むしろブランド品に強い憧れがなく、 高品質なモノを着用しているだけという実用重視だと思うのですね。 だからこそ、リユースショップに行き型落ちのハイブランドでも積極的に活用する。

 古着もこれと同じことが起こっているのではないでしょうか? ヴィンテージやハイブランドという虎の威を借るのではなくあくまで自分らしさ重視。 ファストファッション同様パーツとしての古着です。

 かつての古着、特にヴィンテージはコーディネートの格上げをするアイテムでした。 「デザイナーズ×ヴィンテージこそ至高」みたいな考えも昔はありました。 でも今はファストファッションも古着もハイブランドもフラットにMIXする時代です。 その際、ヴィンテージの背景やデザイナーの思想みたいなものは邪魔なのかもしれませんね。 それらを気にしていたら自由にMIXできませんので。

Q 古着で買いにくいアイテムは?

1位ソックス 2位ジャケット 3位コート

 アウターには歴史的なディテールがてんこ盛りで、ポケット、ボタン、ジップ、 裏地などにも1つ1つ意味があります。その背景を追いかけるのも古着の醍醐味なのですが、 買いにくいアイテムとしてランクインしているようではやはり古着文化が終わりに 向かっているのかなと思わずにはいられません・・・。



この記事へのコメント

  • 古着屋

    一応、古着屋を経営してる者ですけど、昔からアウターは動きにくいアイテムではありますよ。背景を感じるアイテムなのは同感ですがね。

    >ブランドの勢いが高まってきている!
    ってその雑誌は前からMIXスタイルで、そこまで古着って感じでもないでしょう。それにブランド古着も古着っちゃ古着でしょう。自分の店ではオリジナルやリメイクはやりませんが、昔のアメ村の古着屋にもオリジナルやリメイクはありましたよ?

    「古着文化は形を変えて来てる」ならまだ分かりますが(日が経てば形が変わるのは当たり前ですがね)、「古着文化は終わりに向かっているのか?」の記事タイトルはただ貴方の個人的な好みの問題なだけじゃないですか?

    それなりに影響力もあるであろうこのブログで「古着文化は終わりに向かっているのか?」なんて煽るような記事タイトルはちょっと悲しいですね。これを見た若者はどう思うでしょう・・・

    アウターうんぬんも「古着文化は終わりに向かっているのか?」というタイトルに無理矢理こじつけてるとしか思えません。
    2013年10月16日 15:19
  • 昔はメンズ服で差別化を図るのが難しかったから
    簡単に差別化を図れる古着を利用したけど今は
    メンズも選択肢が増えてわざわざ古着を利用する
    価値は薄まったかな。

    アウトレットでリーバイスのデニムが2000円で
    買える時代だしね。

    古着屋よりもリユースショップを利用することが
    最近は多いかな
    2013年10月16日 22:38
  • dale

    >古着屋さんへ

    >その雑誌は前からMIXスタイルで、そこまで古着って感じでもないでしょう。

    いや古着でしょう。「古着本」系のムックの走りだと思います。
    MIXかどうかは重要ではなく若者の古着に対する価値観に影響を与えているはずです。
    昔はいわゆる薀蓄も載っており着こなしも背景やアジを生かしたものが中心でした。
    それが今は清潔感重視で古着らしく見せないという着方に変化しています。

    >昔のアメ村の古着屋にもオリジナルやリメイク

    今ほど多くはないのではないでしょうか?
    特に大手、ウィゴー、ハンジロー、スピンズのオリジナルの比率が高くなってきたのはここ数年だとはっきり記憶しています。

    >「古着文化は形を変えて来てる」ならまだ分かりますが

    おっしゃるとおりタイトルを含め本文も全て私の好みであり主観です。
    個人的な意見として古着文化は終わりに向かっているのではないかと感じていますが、
    皆さんは、特に若い人たちはどう考えますか?という問いかけです。
    異論・反論はもちろん、いろんな意見が出れば良いなと思いこのようなタイトルにしました。

    >昔はメンズ服で差別化を図るのが難しかったから

    確かに選択肢が増えましたよね。
    それでも古着にしかない良さもあると思うので、
    そういうのを伝えられたら良いなと思っております。
    2013年10月18日 00:06

この記事へのトラックバック