山ガールに会いに金剛山へ、ダイトレ縦走!

金剛山.jpg
大和葛城山山頂から金剛山を望む

 今日は少しだけ、遠回りして、紀見峠までを歩こう。見慣れない景色が、嬉しくて、 カドの神社へふと入ってみる。いつもと違う、角度で境内を、のぞいてみる、 きっとそこに、新しい山ガールが♪

はたして煌めく山ガールに捕われ夢中になれる瞬間は訪れるのでしょうか(反語)。 今回で山ガールシリーズも5回目です。

 金剛石(ダイヤモンド)にちなんで名付けられたダイヤモンドトレール(通称ダイトレ)は 奈良県香芝市の屯鶴峯から大阪府和泉市の槙尾山までの全長約50kmに及ぶ自然歩道。 六甲山全山縦走と並ぶ関西を代表するロングトレールです。

 昨年、山ガール用にトイレがダイトレ上に4か所設置されました。 加えて、今年は無料のガイドマップも刷新。 2005年以来です。さらに最近のフジノミクス効果で山ウェアを購入し、 富士山への練習として大阪最高峰の大和葛城山に登る山ガールがいるはずです。 これはさぞ山ガールが増えたことだろうと期待に胸を膨らませ、 大阪の屋根と言われ親しまれている金剛山に挑んでまいりました。


■踏破したルートについて

山が青々としている.jpg
青々とした山道を歩く

 ダイヤモンドトレールの起点は屯鶴峯です。しかし関屋駅から165号線に出たところにあるルート(入口)が ふさがれ二上山に抜けれないのと、穴虫峠のダイヤモンドトレール北入口までは最寄駅から 離れていてそこまで行くのがめんどうなので、大阪府チャレンジ登山大会と同じルートを 通ることにしました。秋は大阪府勤労者山岳連盟もダイトレの縦走大会をやっているのですが、 スタート地点とゴール地点が若干異なるくらいでだいたい同じルートです。 このルート上に山ガールがいると予想し私も二上山から紀見峠までを歩きました。 紀見峠より先は和泉山脈になるので正確にはダイトレの金剛山地縦走です。 ダイトレは槙尾山まで続きます。

 最初に登る雄岳山頂までのコースタイムはダイトレ北入口から90分、二上山駅から120分、二上神社口から110分。 二上山駅からダイトレ北入口まで30~40分程度かかるのでどれも大差ないのですが、 一番楽な二上神社口からのルートを選びました。

 『関西ハイキング2013 (別冊 山と溪谷)』によると、 ダイヤモンドトレール北入口から紀見峠まで約35㎞、歩行時間約16時間。 六甲山地縦走の方は約42㎞(公称56㎞)、歩行時間約16時間。距離はダイトレの方が短いですが所要時間は変わりません。 それだけキツイ行程なのでしょう。参考までに35㎞というのは山手線の一周とだいたい同じです。 以下、ダイトレのダイジェストをお届けします。

■二上神社口から二上山へ

二上山.jpg

 二上山は雄岳(517m)と雌岳(474m)からなる双耳峰。高い方が雄岳です。形状的に胸にしか見えません(笑) きれいな膨らみと思いませんか?谷間も素晴らしい。雄岳がCカップ、雌岳がBカップでしょうか。 テンションが上がります。

■大津皇子の墓がある雄岳山頂に到着

雄岳.jpg

 山頂まで結構登りがキツイです。山頂ではゴマダラチョウをよく見かけ、 重低音がするなと上を見るとクマンバチがいたるところでホバリングしておりました。 あれは雄なので針がなく刺しません。雌を探しているだけです。ご安心を。 そして私は雌岳への道を探すのであった。途中、細かい分岐がたくさん出てくるので地図があれば心強い。 標識がない場所も数多くあります。

■日本最古の官道である竹内街道と竹内峠

竹内街道.jpg

 「歴史の道」歩きで人気。起点は堺市大小路で長尾神社がゴール。全長26km。 聖徳太子もこの峠を越えて四天王寺と飛鳥を往復したという太古のロマンを感じる間もなく通過。 先はまだまだ長い。

■平石峠から岩橋山は激坂

平石峠.jpg

 ダイヤモンドトレールの起点屯鶴峯から要所にはこのようなプレートがどこかに埋められております。 ここから持尾辻までがダイトレいちの難所だと思います。 平石峠⇒岩橋山⇒持尾辻⇒大和葛城山。平石峠から持尾辻まで3.3㎞。 持尾辻から大和葛城山まで3.5㎞。持尾辻をすぎれば楽です。

■ダイトレ名物丸太階段地獄

丸太.jpg

 山のピーク直前には丸太階段がほぼ必ず待ち構えております。1セット100段以上。 紀見峠まで何度これを見たことか・・・。10や20ではなかったと思います(東京タワーで600段)。 丸太階段が歩きやすいと感じるのは初めだけ。階段は脚を高く上げる必要があるので効率よく 乳酸が溜まっていきます。塵も積もればなんとやらで後半になると脚が止まります。

■葛城市のマスコット蓮花ちゃん

蓮花ちゃん.jpg

 葛城市管轄のエリアは矢印タイプの道しるべではなく地図+現在位置という形で道をナビゲート。 蓮花ちゃんがかわいい、癒される、萌え、という心のゆとりはすでになく、 この時点で頭の中は「丸太まじおこ」で占められていたのであった・・・。

■新設されたトイレ

トイレ.jpg

 山ガールを呼び込もうと新設された平石(富高山)公衆トイレ。 4か所設置で6,000万円かけたそうです。

■百万本のツツジの名所である大和葛城山(958.9m)で昼ご飯

つつじ.jpg

 一目百万本のツツジの時期までもう少し。つぼみが膨らんでおります。 見頃は来週くらいでしょうか。標高を下げると咲いているツツジもありました。 カタクリも咲いておりました。山頂はファミリー層が多くお店も大変なにぎわい。 ふくらはぎがパンパンになっていたのでここでお昼ご飯。一時間の休憩です。 今回の山行で一番ダメージが残ったのがふくらはぎでした。丸太階段恐るべし。

■金剛のおいしい水

金剛の水.jpg

 水越峠(515m)までくだり金剛山(1,125m)へ。降りた分だけ登るのかと思うと憂鬱です。 水越峠からは緩やかな登り(ガンドガコバ林道)。様々な花が咲いているなぁと横目で眺めつつ歩いていると金剛の水に到着。 空のペットボトルに1Lほど補給。水は冷たくておいしいです。くせもありません。生で飲みましたがお腹の弱い私でも特に問題なし。 金剛の水が飲みたければ「行者湧水」があります。 人気のため土日は混雑するようです。登山道にある金剛の水の方は並ぶ必要は一切ありません。 空いております。

■金剛山の山頂界隈に到着

一の鳥居.jpg

 金剛の水を過ぎるとすぐ山の中へ。さすが修験道発祥の地といったしんどさ。 ラスト1㎞の標識からお約束と化した丸太階段も登場。キツかった・・・。 この一の鳥居を直進すると山頂広場です。ダイトレはここを直進せず、 ちはや園地を経て伏見峠に向かいます。金剛山は大和葛城山と比べ人が少ないですね。 もうバテバテでここでも15分ほど休憩。ここから下山ポイントの紀見峠まで コースタイムは260分です。

■行者杉で紀見峠まで半分くらい

行者杉.jpg

 一の鳥居から紀見峠まで12、3㎞程度の下りですが、なかなか標高が下がらず登り返しが多いです。 中葛城山、高谷山、神福山、タンボ山の山頂直前にはおなじみの丸太が当然のように立ちはだかります。 そろそろ日も暮れかけて寂しい雰囲気。伏見峠から紀見峠まで誰一人と会いませんでした。

■紀見峠に到着、日没前に無事下山

紀見峠.jpg

 写真がぶれている程度に疲れ果てております(笑)時刻は18時40分。日没まで際どいぎりぎりの戦いでした。 大阪、奈良、和歌山と歩いてきたのだと思うと感慨深いです。

■紀伊見荘でお風呂

紀伊見荘.jpg

 紀見峠駅の手前にあります。日帰り入浴500円。天然温泉です。 タオルの貸し出しとかはないので持参する必要あり。浴場は私一人しかいなく大変快適。 体重計に乗ると3㎏も減っていました。大半は水分でしょうが脂肪が500g程度吹き飛んでくれていると嬉しい。 紀伊見荘は昨年リニューアルしたばかりでとても綺麗です。

■分岐を見落とすと遠い紀見峠駅

紀見峠駅.jpg

 旧371号線を道なりに歩き柱本まで行ったアホが私です。371号線を渡り住宅街を抜け山道に入り しばらく進むと駅に着きます。こんなところに駅が!?という場所にあります。 紀見峠から紀伊見荘まで50分かかりました。旧371号線から途中山道を突っ切る道だと30分程度で着くようです。 20分も遠回りをしてしまいました。暗さと疲労で標識を見落とすとは不覚。

 旧371号線を直進すると一応駅にはつきます。ただ街(国道371号線)までなかなか辿り着かない。 これ、道あってるの?と何度も地図を確認しました(分岐の見落としに気付くが戻る気力はない)。 満身創痍で土地勘のない夜道を50分は精神衛生上よくないです(笑) 梅田から難波まで歩ける時間です。紀見峠駅から難波までは45分。

■六甲全山縦走とどちらがつらいか

<縦走にかかった時間>

二上神社口⇒大和葛城山239分

(休憩60分)

大和葛城山⇒金剛山124分

(休憩15分)

金剛山⇒紀見峠188分

 休憩を入れて10時間26分。ここから紀見峠駅まで遠回りをして50分かかったので 所要時間は11時間16分です。六甲全山縦走の時は登六庵に寄りカレーを食べて11時間21分。 あまり変わらないですね。ただ、ダイトレは10時間を切るまでタイムを縮めることはできると思いますが、 六甲の方はそこまで詰める自信はないです。どこかで走らないと、歩きオンリーだと10時間切りは厳しいです、私の体力では。

<難所の個人的評価>

☆☆☆☆☆⇒市が原~掬星台(稲妻坂・天狗道)
☆☆☆☆⇒菊水山・天王寺吊橋・鍋蓋山(M区間)、平石峠~大和葛城山(丸太階段地獄)
☆☆☆⇒水越峠~金剛山
☆☆⇒横尾山(400階段)、高取山、二上山(雄岳)、塩尾寺~宝塚(強烈な下り)
☆留野峠~中葛城山(しつこい登り返し)、西の行者堂~山ノ神(丸太階段の激下り)

 ダイトレには菊水山、稲妻坂、400階段のようなフォトジェニックな難所はありませんが、 平坦な道が少なく常に登っているか下っているかという感じの道が続きます。 コースの大半が杉林&丸太階段で展望もなく気が滅入ります。もはや修行です。 六甲縦走の方は掬星台まで上がってしまえばボーナスステージみたいなもので、景色は良いし、 道は平坦で歩きやすいし、一軒茶屋からの下りも膝が笑うくらいで体力的にはそんなにきつくはありません。

 ダイトレはその点嫌らしくて金剛山を登りきり、あとは紀見峠までひたすらくだりのはずなのですが、 登りの箇所がしつこく出てきて心を折りにきます。特に中葛城山。 あの立ちはだかる丸太階段にはまたかぁ~とため息が出ました。

 それでも六甲縦走の菊水・鍋蓋からの稲妻坂の破壊力に比する難所はダイトレにはなく、 距離も7㎞ほど短く、累積標高差も六甲以下なのでその点は救いがあるのかもしれません。 仮にダイトレを槙尾山までフルで歩くとしたら、これは間違いなく六甲全山より ダイトレの方がキツイと思います。

■山ガールレポート

カップル種×3・・・3名
団体種×2・・・2名
山若奥様種・・・7名

 何かの間違いだと思いたいくらい会えませんでした(泣)人の数が最も多かったのが大和葛城山山頂。 ファミリーハイキングが多く山若奥様を多数見ました。ただほとんどがトレッキング用ではない普通の 格好なのでそういった方は数から省いています。ロープウェイで登って来られた方が多いのでしょう。

 4月、5月はカタクリ、ニリンソウ、クリンソウ、ヤマブキソウ、ヤマシャクヤク、金剛桜、 ツツジなど大小さまざまな花が咲き乱れているベストシーズンだと思うのですが、トレッキング中に出会った山ガールは0人。 出会った全てが山頂です。ダイトレのコースが人気がないだけで、 金剛山と大和葛城山には他に山ガールが溢れる人気コースがあるのかもしれません (例:カトラ谷、天狗谷)。GWの快晴日に登ったので日が悪かったとも思えませんし。 それともやはり関西の山ガールは六甲山に行くのでしょうか。

 そんなわけで、私は山ガールにほとんど出会えませんでしたが、 これから大和葛城山のツツジのシーズンで山ガールが増えることが予想されます。 皆さんもダイトレチャレンジしてみませんか?大和葛城山の山頂は見晴らしが素晴らしく風も心地よいです。 地元の名産物みたいなものも販売されており道の駅とか好きな人も楽しめそう。 そして何より夢に出るほど丸太階段を堪能できますよ!



この記事へのコメント

  • 自然はいいですね~
    川下りとか最近したいんですよね~

    でも最近アウトドアのブームは衰退傾向な気がします、、熊も蜂もいるしダニのSFTSウィルスも怖い、、もしもし道を間違えたら遭難とかで意識の高い女性とかは今の時期アウトドアは避けてる可能性もありますね、、
    この問題点を少しでも解決しないとアウトドアブームを続けるのは難しいかも、、
    2013年05月11日 04:24
  • ふくらはぎ、くるぶしに筋肉つきますか?
    2013年05月11日 23:56
  • 葛城の階段と林しか見えない景色はもはや修行レベル。
    メンタルがつらいですよね
    2013年05月12日 13:30
  • dale

    >燕さんへ

    動物も虫も気にしないタフな山ガールが増える・・・
    なんとことはそうないでしょうしね。

    >陽さんへ

    くるぶしはわかりませんがふくらはぎはつきそうな感じです。

    >鴨さんへ

    涼しい点は良いのですが単調なのもつらいですよね。
    2013年05月14日 22:09
  • didico

    3月に六甲全山縦走はやりましたが、ダイトレはまだ行ったことありません。一度チャレンジしてみたいです。
    旧山ガールです(-_-;)
    2013年05月14日 23:11
  • dale

    >didicoさんへ

    六甲全山縦走が踏破できたらダイトレも行けますね!
    僕もよく山に行っているのでどこかでお会いしているかもしれませんね。
    2013年05月15日 23:37

この記事へのトラックバック