「時間をかけて服を探す」は過去の遺物に?

「ZARA」妹ブランドの関西初出店が映すもの:日経ビジネスオンライン

こうした消費者傾向について、筆者よりも年上のファッショニスタ(ファッションに敏感な人) たちは「隠れ家的なショップやブランドを時間をかけて探し出すのが楽しみだったのに、 効率重視という風潮は何とも寂しいものですね」という感想を一様にもらす。 筆者が現在41歳で、彼らファッショニスタたちは5つほど年上である。 筆者はファッショニスタではないので、その感想が半分理解でき、 半分実感できないでいる。「自分も含めた消費者にとってファッションとは、 時間や手間暇をかけて探さねばならないほどの価値は無くなっているのではないか」。 そう感じている。この風潮は今後しばらく強まることこそあれ、 弱まることはなさそうである。


 「隠れ家的なショップやブランドを時間をかけて探し出す」という楽しみ方は 「マイナー志向(玄人っぽい)の俺かっこいいアピール?」とdisりの 対象になりますよね(笑)ファッションを熱く語ると頭でっかちな奴と蔑まれますし、 なんとも寂しい風潮だと私も感じております。こういう暑苦しいスタンス ばかりがファッションの楽しみ方ではないと思いますけど、 今のファッション好きはその持て余したパッションをどこで 発散させているのでしょうか。

今、Made in Japanが熱い!日本の服の魅力に触れる

 これだけ内外価格差があるとインポートを買う気がおきない。 目新しい服も少なく購買欲がわかない(トレンドが停滞気味)。 最近よく聞く言葉です。もちろん今がチャンスと並行輸入で定番ブランドを購入されている方も多いとは思いますが、 私はそれよりも国内ブランドに目が向きました。

 数年前からMade in Japanを見直す動きが出てきており、3.11以降日本を テーマに服作りをするデザイナーも増えました(つい先日もドリスヴァンノッテンが 2012A/Wのレディスのショーで和柄を発表していた)。雑誌でも日本のモノ作りを取り 上げる特集が増えており、最近だとGQ4月号で「日本的って?JAPAN AS NO.1」と特集が組まれておりました。 なので私も今が日本ブランドに目を向ける絶好の機会と思ったのです。

 「今、Made in Japanが熱い!」というのはあくまで私の中での話ですが、 日本の産業を応援したいという思いもあります。私にできるのはせいぜい私物を紹介し、 日本の服にはこんな面白いものがありますよと少々の蘊蓄を語ることくらいですが、 皆さんの目が少しでもMade in Japanに向けば良いなと思っております。

 ではまず着画から紹介します。今回はせっかくなので「和」をテーマに コーディネートを組んでみました。

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モテブランド予想2012S/S

 当たるも八卦当たらぬも八卦。今回は毎期恒例のモテブランド予想です。 もはや、無理やりモテに関連付けて、トレンド的に私が気になるブランドを 挙げるというコーナーになっていますが、一応、知名度、トレンド、 着こなしやすさの3点からモテブランドを選んでいるつもり。 セレクトショップオリジナルや鉄板ブランドだけ挙げても面白くないので、 モード、ドメブラ、ファストファッション、その他、と、バラエティに富んだ ラインナップになるよう、バランスを心がけております。 それではいつも通り競馬風に予想してみましたので、 参考程度にどうぞ。

枠番予想ブランド名お値段              寸評
1 Alexander Wangついに直営店が伊勢丹に
2 American Eagle Outfitters日本初上陸。Gap、アバクロに次ぐ米国カジュアルウエアの第3位
3 CASH CA英国ブランドを中心にコラボ攻勢
4 CHURCH'Sスタッズ付きウィングチップが女性誌で話題に
5 Fred Perry新デザイナー、ケネス・マッケンジーによってウェアは…再構成される────!
6 H&M今期のコラボ相手は女性に人気のマルニ
7 kolorど~も!サカイ&カラーのパリで初ランウェイを開催した方、夫です
8 LOUIS VUITTON純白のダミエは、やがて赤と青のマサイチェックに変わる
9×matohu和&ユニセックス。トレンド的に追い風?
10MUJI LABOMHLの雰囲気そのまま…だと…?
11OLIVER PEOPLESジョニーデップ愛用でおなじみ
12Paul Smith英国ファッションですか?承知しました
13PRADA厚底シューズをメンズにも流行らせる。ゴルフルックもブレイクなるか?
14 Rivieras安い、涼しい、トレンディ、カラバリ豊富、昨年流行った実績で満貫
15sacaiハァイ!サカイ&カラーの青山に昨年路面店をオープンしたばかりの方、妻です
16 SUN SEA人気のビッグベレー帽は彼女と兼用も可能
17 THE SUPERIOR LABORトートバッグの定番に?
18TOMMY HILFIGER東急プラザ表参道に世界最大級の旗艦店


※印の意味

◎…本命の意味の印。最もモテる可能性が高い。
○…対抗の意味の印。2番手。
▲…3番手の意味の印。本命を負かしうる力を持つと思われる。
△…4番手、穴の意味の印。展開によっては勝つ可能性アリ。
×…注意の意味の印。大穴の意。本命に勝つ事はあまり期待できない。

※値段の目安

安…バリューを感じるプライス
並…あくまでファッション好きにとっての普通
高…ファッション好きでも高いと感じるレベル
鬼…買うのに「確固たる覚悟」か「かなりの勢い」が必要なレベル

 ここ数年ずっと春はアメカジ、プレッピー、マリンの人気が続いており 今期もその傾向にありますが、来期くらいからトレンドが変わる気配を 見せておりますのでその準備をしておくのが良いかと思います。

 ファッションの大きな流行には20周年期説というのがありまして、 00年代は60年代と80年代のファッションが流行りました。 メンズのシルエットをスキニーに変えたエディスリマンはモッズ、 クロップドを流行らせたトムブラウンはアイビーが元ネタでそれらは60年代のスタイルです。 00年代後半には80年代スタイルを打ち出してきたバルマンが話題になりましたよね。 昨年くらいまではこの80年代と60年代の流れを引きずっていたのですが、 そろそろ50年代、70年代、90年代のスタイルがトレンドの中心に出てくるはずです。

 細かいトレンドだとほぼ全ての年代が毎シーズン出てくるので、 年代でファッションを見てもあまり意味はないのですが、 40年代・60年代・80年代・00年代の偶数年代なのか。 それとも50年代・70年代・90年代・10年代の奇数年代なのか。 振り子のように交互にトレンドが循環しますので、 その大枠だけは意識しておきたいですね。

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「究極のワードローブ(社会人男性の必要最小限)」考に挑む【後編】

 長い長い前編の前フリが終わったところでようやくワードローブ考です。 「必要最小限」と題しておりますが、アイテム数の最小を目指しているわけではありません。 前編の最初の 段落で述べた全ての切り口を考慮しバランスを取っています。 自称服好きの私が「強くてニューゲーム」をするなら冒険の初めは この装備から揃えて行くという視点で考えました。

 なお、アイテムは安くて、上質で、頑丈で、アイテム単品の使い勝手がよく、 ベーシックで、トレンディで・・・とそんな都合のいいモノばかりあるわけがないので、 下記の5つの指針で揃えています。

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「究極のワードローブ(社会人男性の必要最小限)」考に挑む【前編】

 「バリュー服」と「定番」。この2つはここ数年ファッション誌の 中心的なキーワードになっております。それだけ損をしない「必要最小限」の オシャレをしたい方が増えているのでしょう。いち服好きとして、 もっとポジティブにオシャレを楽しめばいいのになと思う反面、 「必要最小限」を突き詰めたらどんなワードローブ構成になるのだろう? と考えてみたくなるのも服好きの悲しい性なんですよね (それは私だけかもしれませんけど 汗)。

 ワードローブの量が最小限、コーディネートの組み合わせに必要なセンスが最小限(組み合わせが単純)、 最小限の合格点(印象に残らない服装)、ワードローブにかけるトータル金額が最小限、 ワードローブの運用と維持の手間暇が最小限などなど。 「必要最小限」と言っても切り口はいろいろと考えられますが、 今挙げた要素をバランスよく取り入れた必要最小限のワードローブを 考えてみるというのが今回の企画です。突き詰めて考えてみたつもりではありますが、 ファッションに正解はないのと私の好みが強く反映されているので 異論や反論は当然あるかと思います。その点は皆さんが至高のワードローブを 考えてフィードバックしていただけると幸いです。

 さて。必要最小限というテーマでワードローブを考える際、 いわゆる「脱オタ」というテーマとも考え方が被ってくるわけですが、 ネット上の脱オタ論を読むとそのほとんどが金額とアイテムの取捨選択が話の中心になります。 しかし、アイテムの取捨選択を知ったところで組み合わせ方を知らなければ 意味がないとは思いませんか?先に完成形(服装)を想定してからそれに 必要なアイテムの選別に入る。これが間違いのない手順だと思います。

 そこで今回はまず初めに4つの型(スタイル)を決めます。 料理でいうところのレシピです。トレンドに大きく左右されず、 再現するのが容易で、わりと誰にでも似合う。そんな「必要最小限」の ベーシックな型からワードローブを考えていきたいと思います。 注意事項として今回はカジュアル編でありスーツは除外しています。 あしからず。


■はじめに

 これは「脱オタファッション」論も兼ねてはおりますが、 それがメインではないので髪型や体型の話は基本的にしません。 業種によって髪型の制限が大きく変わってくるのと、 体型別にワードローブを組み立てると私が大変だからです(笑) 中肉中背の社会人が対象だとお考えくださいませ。

 配色は紺とグレー主体で靴、鞄、ベルトはすべて黒。 スーツの組み立て方と同じでこれが一番万人に似合う配色です。 まず最初に「配色」というめんどうなものから解放されると、 ワードローブの組み立てがぐっと楽になります。

 配色を絞るとオシャレから遠のくという意見が予想されますが、 考え方を変えれば、同じような色やアイテムばかり見ることによって、 微妙な色、形状、サイズ感の違いがわかるようになるという利点があります。 アイドル、動物、植物、アダチ充漫画のヒロインも似たようなものですよね。 同じようなものばかり見ていると見分けがつくようになります。 アイテムのバリエーションが多いレディースならいざ知らず、 メンズのアイテムは種類が少なくディテールのマイナーチェンジの繰り返しなので、 この微妙な違いがわかるようになるのがオシャレへの近道だと私は考えます。

 対象年齢について触れておくと、これは特に意識していません。 20代でも、アラサーでも、アラフォーでも。スーツスタイルに年齢が 特に無いようなもので、ベーシックなスタイルも年齢は関係ありません。 紺とグレーを中心に落ち着いたスタイルで固めると、 おっさんくさい、休日のパパ、アラフォーという意見が出てくるのは 容易に想像がつきますが、smartやメンズノンノみたいな少年ファッションが 30歳くらいまで影響を及ぼしている日本だと何が大人で何が少年か。 その線引きは非常に難しいかと思います。ぶっちゃけ私もお手上げです(笑)

 これから提案するワードローブはベーシックに徹した色気も面白味も ない落ち着いたスタイルなので、私の感覚的にはアラサー以降くらいかな?とは思いますが、 年齢の調整は各自工夫をしてくださいませ。


■目次

【前半】基本の4つの型(私物を着画で紹介)

・春はカーディガンで軽やかに
・夏はポロシャツを体にフィットさせる
・秋は色褪せたワークスタイルが映える
・冬はON/OFF兼用可のバルマカーンコートが王道

【後半】必要最小限のワードローブ考(社会人男性向け)

・アイテムセレクトの指針
・アイテム全26選
・具体的な組み合わせ(通年、春、夏、秋、冬)

 前半は後半のイメージ用なので後半まで読み飛ばしていただいてもOK。 前半はブランドにこだわる必要はないという主張も兼ねて、 ブランドはハイブランド、セレクトショップオリジナル、古着、ファストファッションと 意図的に幅広く使っています。配色はできる限り紺とグレーをベースに組み立て、 小物は黒を使っていますが、私もそんなに紺、グレー、黒ばかり所持しているわけではないのでご容赦を。 パンツの裾が現在のトレンドの重要ポイントになっているので、 ついでにそこも触れておきました。画像は背景を抜いて見やすく 色目とかを整えたくらい。全部自撮りなのでクオリティーはあまり 期待しないでくださいね。

 後半はアイテムの取捨選択と組み合わせのみです。 着こなしで一番重要なサイズ感は説明のしようがなく、 こればかりは各自経験して覚えていくしかありません。 販売員なり友人に見てもらいましょう。今回はあくまでワードローブ考がメインなので、 用語がわからない(検索してください)、安く入手する方法や体型別のオススメのブランドを知りたい、 コミュニケーションスキル、オタク趣味を脱することの是非、 ただしイケメンに限るなどはご勘弁を。「脱オタファッション」の意味は、 ファッションにあまり興味のない人が一般レベル、 もしくはそれより一つ上のオシャレを目指す という程度の意味でお願いします。

 ここまででも文章の丈がそれなりにあるわけですが、 この先もわかりやすいようなるべく省略しないで書いたため 文章が冗長になっております。引き返すなら今ですよ(笑) では、覚悟ができた方はこの先をお読みください。 ゆっくりしていってね!

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